留学生が実際に海外で一年間Wiseを使ってわかったメリット・デメリット
私は留学生活と複数国での旅行で、支払い・現金引き出し・送金・口座登録のすべてをWiseで乗り切りました。
本記事は、その間に実際にWiseを使って感じたことをもとに書いています。
良かった点
決済手数料が安い
一番は、他の決済手段に比べて、手数料は安いことです。
クレジットカードとは違い、支払い時に手数料がいくらだったのかすぐわかるのも安心です。
また、日本円で保有していても、決済した通貨に自動両替されるため、都度両替する手間がかかりません。
クレジットカードはポイント付与がありますが、それでもWiseがお得になるケースがほとんどです。
海外での支払い方法ごとの手数料比較
| 支払い方法 | レート / 手数料 | 手数料目安(1万円利用時) |
|---|---|---|
| Wise |
ミッドマーケットレート 使った額 × Wise両替手数料 |
約60〜80円 (約0.6〜0.8%) |
| クレジットカード |
国際ブランド基準レート 使った額 × 海外事務手数料 |
約160〜360円 (約1.6〜3.6%) |
| 両替所 |
独自レート レートに手数料が含まれています |
約200〜300円 (約2.0〜3.0%) |
補足
Wiseで採用されているミッドマーケットレートは、手数料が上乗せされていないレートなので、手数料はWiseの両替手数料だけで済みます。
一方、クレジットカードは国際ブランド(Visa、Mastercard、JCBなど)が設定しているレートのため、多少の手数料が上乗せされています。それに加え、カード発行会社が独自に設定する海外事務手数料も加算されます。国際ブランド基準レートは都度変動するため、詳細を確認されたい方は以下を確認してみてください。
国際ブランドごとの基準為替レート比較
※ 2026年1月16日時点
| ブランド | 参照ページ | 為替レート |
|---|---|---|
| Mastercard | Mastercard Currency Converter | 1 EUR = 184.25 円 |
| JCB | 海外でのお取り引きにおける基準レート | 1 EUR = 184.44 円 |
| Visa | Exchange Rate Calculator | 1 EUR = 184.63 円 |
2026年1月16日現在では、レートはMastercard・JCB・Visaの順番でお得となっていますが、そこまで大きく変わりありません。
手数料を低く抑えたい場合は、国際ブランドで選ぶよりもカードの発行会社が設定する海外事務手数料が安いカードを選ぶといいでしょう。
(今回は国際ブランドレート手数料と海外事務手数料をあえて分けて表記していますが、基本的にカード会社が記す海外事務手数料には、この国際ブランドのレート手数料も加味して表記されていることが多いです。)
例えば、三井住友カードや楽天カードは海外事務手数料が3.63%ですが、JCBカードは1.60%です。
ATMでの現金引き出しがお得
カード決済が主流とはいえ、小規模な飲食店やマーケットでは、現金しか受け付けない場面は意外とあります。
WiseでのATM現金引き出しには毎月手数料無料枠が設定されているため、Wiseで引き出す方がお得です。
30,000円以上の引き出しでも、30,000円を超えた金額にしか手数料がかかりません。
そこまで現金を使う機会はないので、月2回の30,000円で心配いらないでしょう。
海外ATMの現金引き出し手数料比較
※ 手数料は目安です。
Wiseでは毎月以下の無料枠が設定されています。
- 月2回までのATM引き出し
- 合計30,000円まで無料
無料枠を超えた場合の手数料
- 70円(30,000円以内 / 3回目以降)
- 30,000円を超えた金額の1.75%(30,000円以上 / 2回目まで)
- 70円 + 30,000円を超えた金額の1.75%(30,000円以上 / 3回目以降)
手数料の目安
- カード会社の手数料:110〜220円
- 利息:年15〜18%(日割り)
補足
キャッシングで引き出す際のレートは、国際ブランド基準のレートが適用されます。なので、レートもWiseの方がお得です。
キャッシングの利息は高額ですが、すぐに繰り上げ返済すれば利息は抑えることができます。
手続きなしで現地口座開設
留学先での家賃の引き落としや給与の受け取りには、現地の口座情報が必要になることがあります。
通常、現地の銀行口座を開設するには窓口での手続きや書類提出が必要で、現地に到着してからしか始められません。
Wiseなら、アプリで本人確認をするだけで現地口座の情報を取得できます。日本にいる間に済ませておけるので、渡航直後から口座情報を使えます。
口座開設の手順比較
- 1 現地に到着する渡航後しか手続きを始められない
- 2 必要書類を準備パスポート・住所証明など
- 3 銀行窓口へ行く予約・待ち時間が発生することも
- 4 審査・手続きを待つ
- 5 口座番号を取得
- 1 アカウントを作成日本にいてもOK・無料
- 2 本人確認アプリでパスポート写真をアップロード
- 3 口座番号を取得
対応している主な国
アメリカ・イギリス・オーストラリア・ユーロ圏・カナダ・シンガポールなど、留学先として人気の国はほぼ網羅されています。
口座情報を取得できる国
北米・南米
ヨーロッパ(ユーロ圏以外)
ユーロ圏
オセアニア
アジア
ユーロ圏を使う場合の注意点
ユーロ口座を取得すると、ドイツやフランスに住んでいても、全員ベルギー(BE始まり)のIBANが発行されます。 WiseのEUライセンスがベルギーにあるためです。
給与の受け取りや送金の受け取りといった普段の用途では問題ありません。ただし、大家や管理会社によっては「ドイツのIBANを指定」されるケースがあり、その場合はWiseで対応できないことがあります。
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気になった点
ポイント還元はゼロ
Wiseはデビットカードなので、クレジットカードのようなポイント還元はありません。
「手数料が安いのはわかったけど、クレカのポイントも捨てがたい」という気持ちはよくわかります。ただ、ポイント還元を加味しても、Wiseの方がお得になるケースがほとんどです。
たとえば楽天カードや三井住友カードは海外事務手数料が3.63%で、ポイント還元が1%だとしても実質2.63%のコストがかかります。Wiseの両替手数料0.7%とは大きな差があります。
ポイントの「得してる感」が好きな人には物足りないかもしれませんが、純粋にコストで考えるならWiseに軍配が上がります。
ATM無料枠には上限あり
月2回・30,000円までの無料枠は、よほど現金を使わない限り十分です。
ただし現金メインで生活する場合は注意が必要です。 無料枠を超えると、超過分に1.75%の手数料がかかります。
細かく何度も引き出すより、まとめて引き出す方が手数料を抑えられます。
条件次第ではRevolutの方が安い
為替手数料だけで比べると、Revolutは平日・無料枠内であればWiseより安い場合があります。
ただしRevolutには**週末手数料(土日は1%上乗せ)**や月間両替無料枠の上限など、使い方によってコストが変わるルールが複数あります。
「常に最安を追いたい人」にはRevolutも選択肢ですが、ルール管理が面倒な人・旅行や留学でシンプルに使いたい人にはWiseの方が向いています。
Wise vs Revolut(スタンダードプラン)比較
| Wise | Revolut | |
|---|---|---|
| 平日の実質コスト レートへの上乗せ+手数料 | 約0.7% 手数料として明示 | 約0.1〜0.25% レートに含まれる |
| 週末の追加手数料 土曜〜月曜早朝(NY時間) | なし | +1% |
| 無料両替枠 | 上限なし | 月30万円まで |
| ATM無料引き出し枠 | 月30,000円 | 月25,000円 |
| ATM超過手数料 | 超過分×1.75% | 超過分×2% |
| 使い方の複雑さ 曜日・枠・プランの管理 | シンプル | やや複雑 |
※ Revolutはスタンダード(無料)プランで比較。Revolutの平日コストはレートに含まれる実質的なスプレッドの目安(通貨によって異なります)。無料両替枠は2025年6月に75万円から30万円に変更。週末手数料はNY時間基準のため、日本時間では土曜午前〜月曜夜が対象になります。
まとめ
1年間の留学でWiseをメインに使い、不便を感じたことはほとんどありませんでした。
手数料が安く、使い方がシンプルで、現地口座の情報も事前に取得できる。留学準備が忙しい時期に余計なことを考えなくていいのは、思っている以上に助かります。
こんな人にWiseはおすすめです。
- 留学・海外旅行で決済・現金引き出し・口座登録をまとめて済ませたい
- 手数料をシンプルに抑えたい
Revolutの方が平日の両替コストは安いですが、曜日や枠を気にしながら使うのが面倒な人には向きません。迷ったらWiseを選んでおけば間違いないと思います。
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